jazz and freedom and records

ジャズ レコードを聴きながら勝手気ままな戯言日記、暇つぶしにどうぞ・・・・・

知られざる名演・・・I REMEMBER CLIFFORD / OSCAR PETERSON &「天才」としての矜持 BUD POWELL

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先日、4344 mkⅡを手放した際、レコードを200枚ほど処分した。ここ10年近く、一度も針を降した記憶が無かったLPを中心に。大半が国内盤。中には世評で「名盤」と言われているものも、かなりありました。その整理の途中、手が止まったのがコレ。

その昔、コルトレーン、アイラー、シェップ、テイラー、JCOA、等々が暴れまくったジャズ喫茶で、その間隙を縫って居並ぶ聴き耳の猛者達を黙らせた一枚。

まっ、それも風化の一途をたどっているかもしれないなぁ~

で、「俺はジャズ通」とばかり二言目に、直ぐエヴァンスの”Waltz For Debby”を引き合いに出す人の話はあまり信用しないけれど、このピーターソンの”I Remember Clifford”が好き、という方は全面的に信用してしまう。  

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ノン・ビートで始まり、ロー、セカンド、サード・・・・・と徐々にシフト・アップする彼お得意のスタイルの中、ゴルソン、名曲中の名曲を、途中からTOPギアでダイナミックに飛ばすものの、些かもその曲想から外れることがありません。寧ろ、クリフォード・ブラウンと曲の素晴らしさをピーターソン流で訴えているかのようだ。知らず知らずの内、聴き惚れてしまう9分を超す熱演。

「偉大なる大衆作家」と有り難いような、有り難くないような称号の枠に収まらないピーターソンの真髄がギュと詰め込まれている。

もっとも、エンディングからフィニッシュに掛けて「大衆作家」の面目躍如ですが、これもライブならではのもの。僕如きがいくら褒め上げても信憑性は低いが、聴衆の反応がこの演奏の出来を如実に証明している。 

いずれにしても、この「知られざる名演」を未聴の方はジャズ喫茶等で是非、耳通しを。

ピーターソンの”I Remember Clifford”をさりげなく流すジャズ喫茶って、ずっと通いたくなる店ですね。 

折角なので、話を伸ばしてB・パウエルの”I Remember Clifford”を。手持ちのレコードが3枚。 

      Bp26_3

 

左の2枚はヨーロッパでの録音(中央はオリジナルのジャケ違い)、右端は64年、アメリカに帰国してからのスタジオ録音。 

ヨーロッパの2枚はピーターソンと同じ62年のライブ録音で、しかも収録時間も同様に9分を越している点、不思議と言うか、何故か符丁が合っている。

この頃、パウエルがレパートリーに”I Remember Clifford”を加えるようになったのは、ひょっとして、自分の死期を覚悟し始めたのかもしれません。

‘at the Golden Circle’では沈鬱な雰囲気が漂い、‘at the Cafe Montmartre’では、幾分、指捌きが生き返っている。いずれも、絶頂期と比べ調子は、かなりダウンしているものの、「天才」として矜持を保ち、聴き手の胸に迫ってくる。 

でも、この3枚の中で、一番好きな”I Remember Clifford”は、実はメロメロなアルバムと評されている3枚目の”The Return Of BUD POWELL”。

4分台と前2曲の半分の演奏ですが、これは、”I Remember Bud,Myself”ですね。 

「もう、この世に未練はない」と ・・・・・・・