jazz and freedom and records

ジャズ レコードを聴きながら勝手気ままな戯言日記、暇つぶしにどうぞ・・・・・

Artistry of Bill Evans

THE PARIS CONCERT edition two / BILL EVANS

暑いからと言って自宅に籠城ばかりして居ると気が変になるので、気分転換にDU名古屋に出掛けた。半年ぶり位です。 アナログはコレと言ったブツがなくCDコーナーへ。在りましたよ、コレが。初版のElektra MusicianではなくBLUE NOTEからのリリースになってい…

ベッドよりステージを ・・・・・CONSECRATION & Ⅱ- the last / BILL EVANS

1980年9月15日、大量の血を吐き病院に運ばれたエヴァンスは救急室のベッドから起き上がることなく、午後3:30、NYの空へ飛び立った。享年51。ジャズ評論家で友人の一人の言葉を借りると「音楽史上最も長くゆっくりとした自殺」と言われる。 目前の20日から日…

期待通りには? ・・・・・ BLUE IN GREEN / BILL EVANS

理由は無いけれど、いつの間にか昨年末から年始にかけて随分通ったDU名古屋にバッタリ行かなくなった。新しく購入したレコード・CDは無く、これでは寂しいと思いつつ、この暑さに出掛ける気にならない。車で一番近くのBook-Offに。 1974年8月にカナダのキ…

なんという巡りあわせでしょうか ・・・・・ THE PARIS CONCERT EDITION TWO / BILL EVANS

久し振りにJAZZ茶房「青猫」に出かけた。もう5、6年以上?行っていない。直線距離では近いのですが車で行くとちょっと駐車が面倒で、バス、地下鉄を乗り継ぎ、そして徒歩では・・・・・ まぁ、そんな事を言っていては耄碌しますね。念のためNetで確認すると…

これは事件ですよ ・・・・・ THE PARIS CONCERT EDITION ONE / BILL EVANS

10点以上なら査定10%UPに釣られDUへ。運動不足解消を兼ねて外出するモチベーション・アップにしている。今回はレコード7点、CD3点、計10点で5千を越えた。10%UPってバカにできない。稼ぎ頭はJ・スミスのBLUE NOTE 4011・NY盤 MONO で3千をクリアした。で…

数より熱量 ・・・・・ UNKNOWN SESSION / BILL EVANS

聴く前からグッと引き込まれるミステリアスなタイトルとカヴァ。 録音テープの存在が一部を除き明確でなかったのか、日本のビクターがこの単体レコードの形でリリースしたのは録音から21年後の1983年。 もう少し遅く、吉祥寺のご領主様がジャズ文壇に登場し…

屈指の名盤に成り得たのに ・・・・・ THE TOKYO CONCERT / BILL EVANS

エヴァンスの初来日のコンサート録音(1973.1.20 )の割に巷の評価、人気はそれほど高くない。出来が悪いわけではないのに。元凶は朱のカヴァ、将又、むさ苦しさを漂わすロング・ヘアか? 米FANTASYの初版もの(1974年リリース)はSONYのオリジナル国内盤…

曲順の妙 ・・・・・ AT TOWN HALL Vol.1 / BILL EVANS

不思議な作品だ。評論家達もファンも挙って褒める。しかも一様に。 話し声やグラスのぶつかる音でブチ切れ、「黙れ!」とばかり鍵盤をガーンと叩いた前科があるエヴァンスにとって、雑音と無縁のコンサート録音は望むところ、カヴァが内容を物語っている。…

烙印を剥がす ・・・・・QUINTESSENCE / BILL EVANS

今でこそ「神様、仏様、エヴァンス様」と崇められるほどの人気ですが、本作が録音(1976年)され、リリースされた1977年辺りでは、すっかり存在感が薄れ、One Of Them的に地盤沈下していた。少し前から「そろそろやばいな」と感じていたけれど、「もうあか…

アーティストとしての戦い・・・・・SYMBIOSIS / BILL EVANS

並大抵は勿論、自称「エヴァンス・ファン」の方でも、この作品を所有している確率は決して高くないだろう。 まるで「日本のマーケットなど相手にしていないよ」と頑ななエヴァンス・ファンを嘲笑うかのようなカヴァで、更にまたC・オガーマンのオケ付きとな…

評が割れる ・・・・・ CALIFORNIA HERE I COME / BILL EVANS

相変わらずエヴァンスのレコードを聴く日が続いている。 この作品は1967年8月17、18日にあのヴィレッジ・ヴァンガードで正規に録音されながら、死後の1982年まで未発表のまま過ぎている。詳しくは知らないが、情報では二日間で46曲を録音したもののエヴァン…

単なる異色作に非ず ・・・・・ WITH SYMPHONY ORCHESTRA / BILL EVANS

この所、エヴァンスのレコードを聴く頻度が増えている。特に理由はなく、何故かエヴァンスのpが耳に心地よく響く。ただ、70年代以降のエヴァンスに自分はやや冷ややかなので、自然とそれ以前の作品が多くなる。その中で、本作は今まではあまり聴いた記憶が…

無理にリリースしなくても ・・・・・AT THE JAZZHUS MONTMARTRE / BILL EVANS

1969年11月24日、コペンハーゲンのJazzhus Montmartreで録音され、死後の1987年(左)、翌88年(右)にリリースされた作品。 全18曲(一枚9曲)、”Waltz For Debby"を始め、エヴァンスのヒット作・オン・パレード集といった選曲です。何か特殊な事情の元で…

ぶらっと自転車で、そして”INTERMODULATION / BILL EVANS & JIM HALL

釣り池に来ました。釣り人はたまたま写っていませんが、朝の8時前なのに随分います。駐車の台数にして10台ほど。以前来た時、大きなカメラが据えられた三脚台もあり、狙いは何なんだろう? 右端の茂みにシラサギ?が見え、巣でもあるのかな。街中に残った僅…

良さがやっと解りました ・・・・・UNDERCURRENT / BILL EVANS・JIM HALL

このチープなカヴァのせいか、時折、安レコードのエサ箱に投げ込まれている2nd(1968年リリース)。オリジナルを見つけるまで取り敢えず押さえておこうと手に入れたまま、ずっと居座り続け半世紀近くなる。その理由は、リハーサル中、突如、丁々発止の演奏…

疑問の氷解と新たな発生・・・・・PORTRAIT IN JAZZ / BILL EVANS

10数年前、このDCCレーベルの24KARAT GOLD DISCを弊HP“Bluespirits”で取り上げ、STEREOの録音エンジニアはLPに記載されているJ・ヒギンス(MONO録音と両方)ではなく、R・フォウラーではないか?と問題提起した。とういのは、このCDにエンジニアはR・フォウ…

BILL EVANS 晩年の三作から ・・・・・ YOU MUST BELIEVE IN SPRING (その二)

米国盤の音の特長は、カッティング・レベルが高いと言うより、SPからの「音離れ」が良く、ボリュームを上げなくても音が確り前に出てくる。エヴァンスのpも音が煌めき、これ以上はケバイ、下種っぽくなる寸前で止まっている。 Warner Bros.の「音」の狙い…

BILL EVANS 晩年の三作から ・・・・・ YOU MUST BELIEVE IN SPRING(その一)

「起死回生の一発」、又は「逆転満塁サヨナラホームラン」と称したら、「確かに!」と思うリスナーと「何それ?」と思うリスナーの割合はどうなんだろう?40年も経てば世代交代も含め、恐らく後者の比率が高いだろう。 もし、この作品が無かったならば、エ…

BILL EVANS 晩年の三作から ・・・・・ WE WILL MEET AGAIN

前回の続きでupするアルバムを録音順かリリース順にするか、少し考えリリース順で”WE WILL MEET AGAIN”を。FantasyからWarner Brosに移り4作目(録音)、リリースすることを前提とした最後のスタジオ録音。 クインテットですが、tpが入るのは「インタープレ…

BILL EVANS 晩年の三作から・・・・・ I WILL SAY GOODBYE

J・マンデル絡みでエヴァンスの晩年作を取り出した。マンデルの曲を収録しているのは左の二枚ですが、この際、まとめて。 リアルタイムでこの時代のエヴァンスを聴いていた者にとって、当時を語るには辛いものがあり、なかなかキーボードが進まない。 この…

SINCE WE MET & RE;PERSON I KNEW / BILLEVANS

第二の故郷と言える「ヴィレッジ・ヴァンガード」での1974年1月11、12日、二日にわたるライブ録音、プライベートでは新しい女性との結婚とメンタル面では高揚していたに違いない。実に能弁なエヴァンスが聴かれる。 右の”SINCE WE MET”はリアルタイムでは…

TRIO 64 & 65 / BILL EVANS

先日、B・EVANS生誕90周年記念として上映された”TIME REMEMBERED”を観てきました。 よく出来た作品ですね。ちょっと驚いた事が二つ。 一つはJ・HALLとのデュオ・アルバム”INTERMODULATION”の中から”All Across The City”がスコア付きでUP、二つ目は、少し前…

EVANS & MANNE ON VERVE

RIVERSIDEと比べVERVEの作品はあの四部作の威光により個別は兎も角、総じて下に見られている傾向があります。 ソロ、デュオからWith Symphony OrchestraまでVERVEは編制が多岐に亘り、色んな顔が見えて的を絞り難いせいかもしれない。それともう一つ、「音…

10年後の立証 ・・・・・・・ STAN GETZ & BILL EVANS

その昔、ゲッツがpを弾いたらエヴァンスに、エヴァンスがtsを吹いたらゲッツに、なんて噂が実しやかに囁かれた事があった。「クール」と「リリシズム」の微妙な混ぜ具合がベースになってそれほど的外れな話ではなったけれど、もっと重要な共通項を見逃すわ…

迂闊でした ・・・・・・・ ALONE / BILL EVANS

例外はあっても、元々、ピアノ・ソロはあまり好みではなく、このアルバムも開封した時に一度聴いただけで内容は全く記憶がない。 それにタイトルと病的なイメージのイラストが重なり過ぎ、まるで・・・・・・・・ ”ALONE”が必ずしも”LONELY”ではなく、自分…

MOON BEAMS / BILL EVANS

京都・HANAYAで流れた一枚。 マスターとの会話、店内撮りに気を取られ・・・・・・、しかも、ここ20年以上、聴いていない記憶が・・・・・・ 何故?と思い出しても、はっきりした理由が浮かばなく、恐らく所有する再発ABC盤のカヴァと、もう一枚、オリジナ…

GREEN DOLPHIN STREET / BILL EVANS with PHILLY JOE JONES

1959年録音の未発表作品。 昔からこの国内盤(VICTOR)のエヴァンスのタッチと音が好き。MONO盤なのにモノ針よりステレオ針の方が自分の好みに合っている。 何が何でもMONO盤にはモノ針というワケでもなさそう。それが当てはまるのは、モノラル・カッター・…

また発掘盤が ・・・・・・・ BILL EVANS / ANOTHER TIME

日経のカルチャー・コーナーで片面の1/3を占めるほど異例に大きくフューチャーされていた。 昨年発売された`SOME OTHER TIME’に続く第二弾。 前作が個人的に「スカ」だったので未聴。 「最高の布陣の一つ」という認識はないなぁ~、自分だけ? `SOME OTHER …

ひっそり愛聴する ・・・・・ ALL ACROSS THE CITY / JIM HALL

世評で、いつも‵UNDERCURRENT’と比較され、常に敗者にされる宿命を背負った一枚。 でも、ターンテーブルに乗る頻度は遥かにこちらの方が多い。もちろん、好きなC・ポーターの'I’ve Got You Under My Skin’がTOPに入っている事もありますが、実はラストにひ…

MORE FROM THE VANGUARD / BILL EVANS ・・・・・ 一粒で二度美味しい

冴えないカヴァだけれど、コレがいいんだなぁ~ 1984年リリースの国内盤。邦題は「不思議な国のアリス」。 中身は、1961年6月25日のあの‘VILLEAGE VANGUARD’ライブの未発表別テイク集。 ‘Sunday At ・・・・・・・’と‘Waltz For Debby’の二枚を一度に聴いた…