バイラークのソロ・アルバム。
録音は1977年6月、いかにもECMらしいカヴァ。
クラッシックで鍛えられた完璧なプレイ。?Beautiful’という一言が正に相応しいアルバム。
甘美なメロディが魅力的な?Sunday Song’から始まり、現代音楽的なラスト・ナンバー?Invisible Corrridor / Sunday Song’まで曲構成もバッチシ、しかも、すべてバイラークのオリジナル、もう完全ですね。
そして、「音」も素晴らしい!パーフェクト!。
もう、付け入る隙がない。
しかし、このアルバム、それほど高評価を受けているワケでも、人気があるワケでもない。
勿論、アイヒヤーとの確執により、カタログから全作品を消された悲運を差し引いても・・・・・・・。
「完璧」、「完全」、「パーフェクト」と並ぶと、人は意地悪にも(笑)、アラを探し始める。
だが、この「音」だけは欠点を見つけられないだろう。
余計なことかもしれないが、何故か(全く記憶が無く驚いている)「パール」(B-3)とタイトルを変えた国内盤も所有しており、聴き比べた。この国内盤の「音」も上等ですが、ただ、やや硬いというかクリア過ぎるかな?
その点、このECM原盤はバイラークのしっかりしたタッチを「響き」で上手く吸収している。
後にも先にも、こんなに美しい「ピアノの響き」を聴いた事はありません。
音に「酔う」とはこの事かもしれないなぁ。
ふと、窓越しに庭を見ると、もう「ジューンベリー」の花が咲いていた。
今年の我が家の庭の花暦はいつになく狂っている。
この「音」も狂っている。

