jazz and freedom and records

ジャズ レコードを聴きながら勝手気ままな戯言日記、暇つぶしにどうぞ・・・・・

原盤は幻のレーベル「シグナル」の一枚 ・・・・・ PATTERNS OF JAZZ / CECIL PAYNE

 

本作のオリジナルは一時、幻のレーベルと騒がれた「SIGNAL」の”QUARTET AND QUINTET / CECIL PAYNE”(S‐1203)。

シグナルは1955年に設立され、1年余りで倒産、リリースされた作品は7枚と僅かでジャズ愛好家達の心を擽る。中でもR・ロドニーの「1957」は人気があります。

後年、SAVOYから再発された際、何枚かカヴァ、タイトルが変更されている。
また、再発の茶(マルーン)ラベル盤でもRVGの刻印の有無があり、所有する盤のデッドワックス部分を見ると、刻印はありませんでした。つまり、録音はゲルダーによって行われているけれど、カッティングには携わっていないワケです。音質面を具体的に言えば、ややハイ上がりで厚みが少ないけれど、反面、bs、tpにブライト感が増している。

 

 

このレコードの一般的知名度はあまり高くないけれど、マイナーな存在のbs奏者ペインのリーダー作としての価値とは別に、二つの聴き所があります。

一つはB面(QUINTET)に参加しているドーハムの素晴らしいプレイです。ドーハムがバップ・トランペッター中、やはり最高位にランクされるのも相応と改めて認識させられます。特にガレスピーの名作、”Groovin' High”では、アップ・テンポにややもたつき気味のペインを尻目に手馴れているとはいえ「ここは、オレに任せろ」とtpを堂々と鳴らし切るドーハムに唸らされます。また”Man Of Moods”の熱ぽいソロも、ほんと、イイーすよ。

また、ジョーダンのpは語尾をちょっと上げる独特の手法は薄めだけれど相変わらず光沢感があります。あくまで推測ですが、この辺りがマイルスに毛嫌いされた所かもしれない。

もう一つは、A面3曲目の”Chessman's Delight”とB面1曲目”Saucer Eyes”。どちらも、リズミカルで独創的な曲想が抜きん出ている。作者は誰かと思えば、ランディ・ウエストンでした。この人の作風、なかなか魅力がありますね。


本作全体の印象は、両面ともペインのbs一本で通さず、ドーハムを加え変化を持たせたアイデアが正解でした。

 

 

 

avengerv6.hatenablog.com